むばあばにとって着物とは?

という質問を
18歳の孫娘から貰った。

昨年の秋のことだ。
愛知の長女の家に泊めてもらい、
朝、着物を着ていたら、

『むばあばにとって着物って?』と
急に聞かれたのだ。

彼女は孫たちの中でも
ダントツに思慮深く
いつも何かを考えている子だ。

私は、
『うーん、着物を着てると落ち着くし、』
みたいな答えをしたような気がするが、

実のところ
なんで私は着物を着ているのだろうか?

対外的には、
『人に覚えて貰いやすいから』と答えているが、
それは後付けのような気がする。

人間のどんな行動言動感情思考にも
必ず目的がある。と言うのは
アドラー心理学の目的論と言って
重要な部分だ。

私が着物を意識するようになったのは、
私を実の子のように
愛してくれた父のすぐ下の妹、叔母の影響だ。

形見の着物が箪笥一つ分くらいあり、
いつか着たいと思っていて、
4年前にそれが実現した。

私が十代の時に着ていた
ウールのアンサンブルは
捨てきれず
日傘とバックになった。

私にとって着物とは?
の答えが見つかる日が来ると思うが
それまではただただ着物を愛そうと思う。

その叔母が私のために
作っていたであろう
娘仕様の元禄袖のオレンジの紬

少々派手だけれど
着れるだけ着ようと思っている。

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