あれは7、8年前だろうか。
私は急に思いついて歌を習いに行った。
今は亡きナツキさんのところだ。
ナツキさんは、私の声を聞いて
『むつみさんはめぐみ先生が良いわ』
と、成田恵先生を紹介してくださった。
音痴でリズム感がないと思い込んでいる私に
恵先生は、『大丈夫!音痴じゃない!』と指導してくださったが、
何を思ったのか私は、
習い出してまだ数ヶ月の時
『発表会に出ます』と言った。
先生は一生懸命教えてくださり、
私も一生懸命練習したが、
本番のその時、
舞台に上がり伴奏が始まっても
私の頭の中に歌詞は浮かんでこなかった。
生伴奏の方々に
『譜面を貸してください』と言ったら、
『僕たちの楽譜には歌詞がありません』と言われ、
私は慌てて舞台を飛び降り、
自分の鞄から楽譜を取って舞台に戻り
『楽譜を見ながら歌います!』と言って必死に歌った。
聴きに来ていた皆さんは
祈るように私を応援してくださった。
発表会が終わると帰り際
ほぼ全員の方々が、『頑張って!』と
声をかけてくださった。
あれ以来【銀の龍の背に乗って】は歌っていなかったが、
今日歌った。
『今年の発表会にはこれを歌います』
今度は応援に来た夫や三女が、
冷や汗をかかないようにしなきゃあね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪