王様の耳は ロバの耳

王様の耳はロバの耳

あー言いたい。
でも、言えない。

だって、
頭がおかしくなっと思われるのがオチだから。

あのねえ、
魂って普通に存在するんだよ。

魂は死んだら生まれ変わるけれど、
死んだ時の思いの魂だけは

そのままずっと浮遊しているわけ。

だから、
色んな思いを残した人の魂は
色んな思いを浮遊させている。

ただ
魂は見たり聞いたり読んだりはできない。
人間の体が持つ感覚は魂にはないから。

そして
魂には時間という概念もないの。

まあ当たり前か。
地球にあるものだけが時間の概念の中で暮らしている。

神様はどうして
魂の入れ物を作ったのかな。

その入れ物を地球という星に託した。
水という不思議なものを作り、
風を起こし
木々や植物や動物を作って
そこに魂を入れた。

多分だけど
一つ一つの魂が選んで入れ物に入ったと思う。

私、
この動かない木が良いわ。

私、
この美しい花が良いわ。

その時の魂は愛の塊だった。
他の魂が幸せを感じられるように
ふわふわと温かくお互いが柔らかい
透き通ったボールみたいな感じだった。

神様は
愛が形になって
魂が幸せそうで
青い地球を作ったことに満足した。

地球を宇宙にいっぱい作ったら
幸せエネルギーで
宇宙はもっともっと広がるだろうな〜

神様は地球のすべての生き物を
食物連鎖で永遠に生きられるようにした。

魂は飽きたら
死んだ時に今度は別の生き物に
魂を宿した。

みんな、
幸せだった。

でも、
神様がちょっと目を離したすきに、

食物連鎖の最頂点に作った人間が
愛ではなくて欲に目覚めてしまった。

少し頭を良くしすぎたか。
神様は後悔したが
人間はどんどん欲を増幅させて
食物連鎖に必要のない生き物も殺し、
挙句の果てに
人間同士も殺し合うようになった。

いつしか人間は
魂の存在も忘れ
頭で考えることが一番と思うようになっていた。

あ、そうそう、
私たちは人間だから理解できないけれど、
魂の世界に時間の概念はないから
戦国時代も鎌倉時代も弥生時代もないのだ。
今も戦国時代も一緒だなあ。

話があっちこっちに行くけれど、
人間は死んでも思いの魂は残っているから
愛する人の近くで浮遊しているんだよ。

綺麗な魂は愛を持って
愛する人の近くにいるけれど
魂には目も手も鼻も口もないから
愛する人に触ったり
話したり笑ったりはできないの。

ただね、
人間が作った機械には
時々入れるんだなあ。

不思議だけれど
なんでなのかしらね。

あ、それと、
たまに魂の代弁者の能力を持った人がいて
その人の中に魂が入ると
愛する人と話したり声を聞いたりもできる。

だけど、
紛い物の人も多いから気をつけてね。

本当に魂の代弁者になれる人は
けして自分がそうだとは言わないから。

そうそう
今神様は少し困っているの。

欲にまみれた魂がどんどん汚くなって
地球を壊そうとしているから。

神様は地球が好きで
最高の天国を作ったつもりだったのに
このままだったら地獄になってしまう。

どうにかして
天国に戻そう。

だから神様は
ちょこっと過去に戻って
綺麗な魂を選んで再生を始めたのよ。

人間にはわからない時間の感覚の中で。

綺麗な魂は今地球の浄化に勤しんでいて
そのエネルギーが膨らむには
前世の心配事を解決しなくてはならなくて

それでね、
私の出番になったのよ。

何を言ってるの
でしょう。

そう仕方がないわ。
誰も理解できないから。

でも、
誰かに話さないと
私の心が破裂して
私の使命を果たせなくなるからさあ。

聞いてくれてありがとう。
王様の耳はロバの耳