やればできる?

TTMゆいの中野むつみです。

人間は
追い詰められると

必死になるものらしい。
いや、私は、というべきか。

だって
追い詰められなくても

ちゃんとやる人はやるもんね!
え?何の話?

いえ、
謡の発表会のことなんですよ〜

そりゃあ素人の発表会だけど、
今回はちゃんと舞台の上で

謡うんですって!
よそ様もお呼びするらしく、

それだけでも
えええええ!なのに、

お師匠様が
『一人ニ演目!』と仰って。

お能の謡はお芝居だから、
シテと呼ばれる主役と

ツレと呼ばれる準主役、
そして、重要な脇役のワキがいて、

合唱は地謡と呼ばれるが、
発表会ではお師匠様が

あなたは何!と決めて下さる。
今年の発表会は5月で

私は竹生島の
何かをするとは思っていて、

チンタラ練習していたら、

『中野さんは竹生島のシテと
吉野天人のワキ』

本当に二演目!
ええええ!

だったけれど、

会の皆様が頑張ると仰っているのに、
水をさすのは、嫌だなあ。

と言う、
何とも消極的態度で、

じゃあやるしかないの?

で、
LINE電話でレッスンをして下さる、

お師匠様の息子さん、
角当直隆先生に

『どうにかして〜』とお願いした。
ら、

今までの練習とは
自分の心が違うことに

気がついた。
これを必死!と言う。

そして、
通っている歌の練習にも

力が入る。
こちらは西洋音楽の歌。

発声は謡も歌も似ていて、
これができるか否かで

謡の音程の掴み方も違うのだ。

で、
今日はその歌のレッスン。

ナツキボーカルスクールで
成田恵先生に教わっているが、

今までどうしても引けていた腰が
今日は立った感じだった。

ようやく
発声練習から歌の練習に

心が向いた。
何事も自分の心次第なのだなあ、

と、思ったが、
偶然にも今日は

私と歌のレッスンを
引き合わせてくれた

ナツキさんの命日だった。
レッスン場はナツキさんを偲んで

風船で明るく飾られていて、


何だかナツキさんに

背中を押されたように、

私は
歌うことができた。

それにしても、

謡のお師匠様
角当行雄先生はすごいと思う。

生徒はできるのに
楽を選ぼうとする。

でも、課題を、
やればできるけれど、

かなり努力がいる。
ところに持っていくと

生徒は必死になって
クリアしようとして

成長することを
知っているんだわ〜

さすがですね
角当先生!

でもなあ、
本当にできるんかい?

あーーーーーーー
本番は5月28日多賀殿にて

TTMゆいの中野むつみでした。