一本道No.2開始

TTMゆいの中野むつみです。

私は、
神様は絶対いると信じてる。

実家は神道で
中高はキリスト教の学校だったから、

あの神様とか
この神様とか

の信じ方ではないけれど、
絶対神様はいる。

だって、
神様を感じるのだもの。

なんていうと
中野さん、とうとうおかしくなったか?

と思われそうだけれど、

インタビューをするようになって、
色々な方々の人生を伺うと、

私が歩んできた道なんて、
歩きやすい土の道だった気がするのだ。

砂利道みたく痛くなく、
アスファルトみたく照り返しもない。

雨が降ると
たまに泥が跳ねるけれど、

水溜りだって
飛べる程度の大きさだし、

たまには
水溜りに長靴で入って

ピシャって遊んだりできた。
でも、

歩きやすい土の道を歩いてきた私が、
皆さんの人生を理解するには、

少々経験不足だ。
と、思っていたら、

全く知らない方々だったのに、
津軽三味線の菅野孝山先生と

お孫さんの菅野優斗さんを
ご紹介頂き、

民衆の心のヒダを
津軽三味線と唄で教えてくださった。

そして、
なんと、お能の先生まで

ご紹介頂き、
インタビューをさせてもらう事になった。

いやああ、
無教養の私では

絶対理解できない世界だから。
と、思っていたけれど、

角当行雄先生と
息子さんの角当直隆先生から、

能の中の
人の情けというのだろうか、

人間が持っている苦悩と
そこから救われたいという思いを

仏教の精神性と合わせて
舞と謡に表現していることを

教えて頂いた。

自分の人生だけでは
人様の苦悩は理解できない。

でも、
苦悩から立ち上がろうとするのも

人間なのだと
教えて頂いた気がする。

日本人は
感情表現が下手なのではない。

繊細な感情を表現するには
静けさが必要なのだ。

だから、
時に出てくる激しさが生きる。

津軽三味線と
お能の世界にそれを感じた。

神様が
つないでくれた気がする。

事前インタビューの時に使っているノートが
2冊目に入った。

1冊目は
迷い迷いだったから、

この線は違うな、
この線も違う。

と思って
何枚も捨てたけれど

2冊目からは
どんな線でも書き込める気がする。

2冊目の一人目は
株式会社和光 おあつらえHANAの

臼杵店長さんだ。
なんとも不思議な女性。

田中社長の明るさをマチに例えると
札幌だとすると、

臼杵さんは小樽かな。
そんな彼女は着物だけでなく、

今は小樽にもハマっているようだ。
さてさて、

どんなお話が聞けるだろうか。

全ての人の道は
一本道。

少々の曲がりくねりはあるけれど、
それはその人に必要だから神様がくれたもの。

インタビューをしていると
そんな気がしてならない。

TTMゆいの中野むつみでした。