人生初!

TTMゆいの中野むつみです。

インタビューをするようになってから、
めちゃくちゃ世界が広がった。

元々友人は多い方だったけれど、
自分にかけていた枠が無くなった感じだ。

その一つが、
お能の世界。

去年の今ごろ
お仲間の柴山さんに誘われて、

浴衣会と言うお能の発表会に行ったのが、
お能に関わる一歩だった。

私は昔から
習い事が苦手だった。

まあなんですね。
習い事は熱心に練習することが基本だからなあ。

夫にも、

『うん、俺もお前は
習い事に向いてないと思うよ。

だって、
練習しないもの』と言われる始末。

だが、
インタビューをさせて頂くなら、

習うしかない!
みたいな感じで謡を習い始め、

一応
一年続き

昨日の日曜日には
浴衣会があったのだ。

このご時世なので
人は呼ばず、

会の中だけの発表会。
とはいえ、

いやああ
全く練習をしておりませんぞ!

謡は、
日本のオペラなんだそうで、

一曲の中に
主役の人、準主役の人、

脇役の人、
解説の人たち、

の謡があって、
物語になっている。

と言うのが、
今回、初めてわかった。

まずは、
曲の抑揚を覚えるだけで

いっぱいいっぱい。
おまけに、

ここだけの話、
きっと中止になるわ!

なんて思って、
練習もしていない上に、

東京から
梅若流角当行男先生が

出稽古に来てくださる予定の3日も
旭川でのインタビュー本番を

入れていた。
本州から旭川の永山に

家族で移住してきた松本さんの
インタビューだ。

まだ三十代の松本さんのお話は
本当に面白くて、

北海道民の私たちは
いかに北海道の宝を当たり前と

思いすぎているかが
よくわかるものだった。

が、
4日いちにちの稽古で

本番に臨むことに
なってしまった。

やばいなあ

とにかく
4日は一生懸命やろう!

で、
先生の前に行くと、

本番前の練習は
本番と同じにするので

主役の弁慶役は私だが、
お供役の先輩のKさん、

牛若丸役の同期のKさん、
そして、

解説役の合唱みたいなのが
皆さん、みたいな感じで

謡を合わせるのだ!
ぎゃ!やばい

謡の本は、
役ごとにセリフが分かれているわけではない。

一行の真ん中から
急に私の番!

みたいな感じだから、
牛若丸役まで謡っちゃう!

状態。
いやああ

でも、
先生は、『まずは大きな声で謡なさい。』

『中野さん、
それじゃあ弁慶の家来の家来だよ!

大きな声で!』と仰るので、
よし、それならできる!

と、自信を持ち、
日曜日の本番、

一番最初の出番で
一番最初に謳う。

よし!
と、大きな声で謡いだしたが、

あれ?
抑揚がうまく出てこない!

あ!歌詞、読み間違った!
だったけれど、

とにかく大きな声で謳うことが
できた。

いやああ。
誰にも写真を撮って貰わなかったので、

我が謡の場面は残っておらず、
良かった!

来年は先輩たちのように
謡いたいと一応続けるつもりである。


TTMゆいの中野むつみでした。