座る生活も

TTMゆいの中野むつみです。

歳のせいなのか
おっちゃんこが好きだ。

日常的には
椅子とテーブルの生活だが

夫婦二人になってから
夕食はテレビの前の低いテーブルで

座って食べるようになった。
夫はあぐら、私は正座で。

もしかしたら
おっちゃんこが好きなのは、

年齢じゃあないかも知れない。

昔から
飛行機や汽車に乗ったら

座りたくなって
困っていたから。

おばあちゃんが汽車の中で
座っている光景は

大昔の映画の中にもあったけれど、
あれをしたくなるのだ。

でも、
マンションを買った時は

『畳の部屋は要らないわ!』
だった。

(だから着物はこうやって着る)

結局、
畳の上にベッドを置くことになるから。

うーん
そうね、ベッドは楽かな。

いつも泊まる扇松園の女将さんは、
宴会などの時殆どのお客様が

椅子とテーブルを喜ばれる。
と、仰っていたっけ。

まあ確かにね。

私はハズレの1%かもしれないなあ。
旅館でも座りたいし、

掘り炬燵でも
普通に座っちゃうのだ。

日本人のDNAが強いのかも
知れない。

でも、
というか、

着物の着付けを教えてくださった
札幌きもの学院の遠藤院長曰く、

座った時の
足首が伸びた状態は

大切なのだそうだ。
もちろん、立つ時は45度になるけれど、

座って伸ばして
立って曲げる。

その感じが体を鍛える。
ふーむ。

よく見ると
遠藤院長は私よりそこそこお姉様だが、

正座から立つのに
手もつかず、

サクッと立てる。
長時間座っている時の

足が痺れない方法も
教わった。

座ったままで
そっと、

足首を立てて立ち上がる前の形にして
また戻す。

を少し繰り返すと
痺れない。

これは
こそっとするのが難しいけれど、

以前お能の角当先生のお宅で
事前インタビューをした時、

座卓を挟んでお向かいにいた先生には
全くバレず、

『中野さんはすごいです。
足が痺れずにずっと座っていられるのですね!』

と、
褒められた。

でも、
昔のお年寄りたちは

どうやって
布団や座る生活を

続けられたのだろうか。

自分の弱っていく膝、
これ、膝じゃあなくて

膝の上の筋肉の衰えが
問題なんだけれど、

楽な生活、
楽な暮らし方をしていくうちに

どんどん
膝の上の筋肉が衰えちゃった気がする。

そりゃあ
本当に衰えたら

電動式ベッドが良いと思うし
立ち上がりやすい椅子が

必要と思うけれど、
日本人のDNAに組み込まれている生活は

日本人にやっぱり
あっている気がするから

座る生活も
トレーニングのつもりで

取り入れてみたら
どうだろうか。

(家の中の階段の昇降も運動の一つ)

まあなんですね。
1%の意見だから賛成者は少ないと

思われますが。
膝に衰えを感じたら

あえて
座る生活をたまにするのも

良いかと思う、
TTMゆいの中野むつみでした。