恋と結婚

TTMゆいの中野むつみです。

近頃
自分は風来坊なのかなと

思うことが多い。
寅さんみたいに、

一つところに
数日しかいられない。

と言うことはないけれど、
家にじっとはして入れず、

あっちに行ったり
の繰り返しだ。

ただ
住処を変えようとは思わない。

札幌で充分です。
なんて言ったら怒られるか。

札幌の南区は
山がいっぱいで自然に溢れているのに、

真駒内には
大きなアイスアリーナもあり、

交通の弁も
そう悪くない。

私が住んでいるところは川沿と言い、
すすきのからタクシーで

3000円くらいか。
深夜料金になるとぐんと上がるから、

まあ今住んでいるところが
南の限界かとは思っているが。

でも、
今、初めて、

転居しても良いかも!
と思うとこが現れた。

旭川だ。
今朝も旭川で目が覚めた。

東向きの部屋だったので
雲の隙間からお日様が見えた。

遠くに大雪山系が
見える。

いつもよりは暖かい今年だけど、
山々には雪が見えた。

やっぱり
札幌より寒いのだなあ

と、思った。
今回の出張はインタビューの仕事で、

今日お会いするのは
初めての方だ。

美瑛の佐々木良榮さんの
ご紹介だ。

ありがたい。

私が旭川を好きになったのは、
別の仕事で全道を歩くようになってからだが、

冬の寒さは
キーン!という冷たさだけど、

風がないので
冷たい空気が肺の中を洗ってくれるようで

意外に耐えられる。
夏の暑さは、

元々大好きだし、
旭川は湿気が札幌よりも少ない気がして

これまた耐えられる。
ほどほどに街だし、

札幌にも
東京にも

すぐ行ける。
すみやすいとこだと思う。

ちなみに
私は10年間小樽のまちづくりに関わってきたが、

不思議に住みたいと
思ったことが一度もない。

うーん
別格なのだと思う。

ほら、
ものすごく惹かれる男だけれど、

けして
結婚しようとは思わない人。

みたいな感じだろうか。

これから私が向かうのは
比布だ。

大昔
ピップエレキバンの宣伝で

有名になったトコ。
旭川からJRで20分くらいで着く。

8時7分の電車は
8時になった途端混み合ってきた。

と言っても、
一両の電車の席が半分埋まる程度だが。

なんだかこれもわるくない。

新聞を広げるおじさま、
雑誌を見る背広の男性、

携帯を動かす女の子、
文庫本を読む人、

静かだけれど
暗くない。

そう
旭川は暗くない。

私が住みたい地域は
多分、

山が見えて
明るくて

風がなくて
少し都会的。

もちろん、
空気は澄んでいる。

そんなところなのだなあ。

なのに何故小樽に惹かれる?
それはやっぱり恋と一緒なのだと思う。


結婚したい人と恋する人は違うと聞くと、

そんなことはない!
と思ったけれど、

やっぱり
違うのかな

なんて思った。

TTMゆいの中野むつみでした。