新体験!

TTMゆいの中野むつみです。

人の性格は色々だけど、
なんでもしっかり考えて計画的に進む人と、

ちゃっちゃと決めて
動いてから考える人がいると、

ホンマでっか?で、言っていたが、
私は明らかに、

行動してから考える派だ。
あれは10月の3日だった。

小樽の旧寿原邸で
着物を着付けて貰いましょう!の

イベントが行われ、
札幌きもの学院の遠藤院長が

来てくださったのだが、
その時、遠藤先生から、

『中野さん、
31日に認定式祝賀会があるんです。

着物ショーに出てみませんか?』と、
お誘いを受けた。

はて、
認定祝賀会ってなんだろう?

はて、
着物ショーってなんだろう?

と思ったが、
そういえばなんだか毎年

パーティーをすると聞いた気がする。
まあいいか。

で、
『はい!でます!』

と、
返事をしたが、

日が近づくと、
『リハーサルに出られますか?』

と、連絡があった。
リハーサル?

なにそれ?
ただ着物を着て舞台に立つだけでしょ?

と思ったが、
運悪く日程が合わず、

本番前、
早めにいくことにした。

ただ
一張羅の白大島紬に

一張羅の大島紬の帯を締めるので、
ヘアーとメイクは

会場でプロにお願いをした。
で、

当日、
ホテルロイトンに着くと

なんじゃあこりゃあ!
の盛大さ!

『コロナなので
例年の半分にしたんですよ!』と

遠藤院長は仰った。
こりゃあまずい気がする。

と、
思った感は的中し、

着物ショーはお弟子さんたちが
これまた一張羅を着て

音楽に合わせて舞台に上がり
スポットライトも当たる。

要は、
着物のファッションショーだ。

ガーン!
おまけに私は一人で歩くらしい。

あー
無理してもリハーサルに行くんだった。

と、後悔しても遅し。
やるっきゃない!

私は本番に強い!
と、言い聞かせていざ本番!

いやああ
心臓が口から出そうだった。

舞台に上がって
話をするのは大丈夫だが、

モデルなんてしたことないし
あれ、腰が痛い。

おいどうした?
足が絡むぞ!

ゆっくり歩かないと
音楽が余る!

と頭の中はぐちゃぐちゃだけど、
どうにか自分の番は終了した。

よし!
あとは観客になるぞ!

と、
客席側に入ると、

舞台では
三味線の小福姐さんが

芸者さんの紹介を
弾き語りで行っていた。

さっぽろ名妓連の方々だ。

本物の芸者さんを間近で見るのは
初めてだが、

めちゃくちゃ美しい!
踊りが始まると、


なんと言うことでしょう!
その気品ある色気に

同性の私でも
心が奪われる。

こりゃあ
男性ならイチコロだわ。

と、思っていたら、
小福さんが三味線に合わせて

解説をしてくれた。
芸者さんの左妻を持つ姿は、

芸は売っても
体は売りませんよ。

と言う
心意気なのだそうだ。

なるほどねえ。

日本舞踊は
体幹がよほどしっかりしないと

美しく踊れない。
体幹って、

心の芯でもあるもんね。

なにも考えずに行った着物ショー
モデルの体験も楽し恥ずかしだったけれど

本物の芸者さんたちに
触れ合えたのも最高の経験だった。

考えるより動く!
良かった!良かった!

TTMゆいの中野むつみでした。