札幌と言うマチの人格は

TTMゆいの中野むつみです。

私は札幌が好きだ。
山があり、空は青く、

空気が澄んで、
なのに街が近い。

まあ東京みたいに、
街が多くて、

今日は新宿に行くわ
今日は渋谷に行くわ

なんて言い方ではなく、
いつも

私、街に行ってくる!
で済む大きさだけど、

ファッションも
食事も多いに楽しめるし、

ちょうど良い大都市だと
思っている。

でも、
近頃よく、

自分に郷土愛が足りないように
思うのだ。

10年近く前から
小樽のまちづくりNPOに関わっているが、

そこに集う小樽の人たちの
小樽愛は半端ない。

そして、
小樽の歴史をいっぱい学んでいる。

これは、
小樽に限ったことではなく、

今、
福井の越前竹田のまちづくりにも

顔を突っ込んでいるが、
これまた、

越前竹田をこよなく愛している方々は
竹田の歴史をよく知っているのだ。

そのマチが好きだから、
そのマチの歴史を知りたくなるのか、

歴史を知ったから
そのマチが好きになるのか

よくわからないけれど、
少なくとも、

私は札幌で生まれて66年、
札幌の歴史に興味がなかったのだ。

五番の目に札幌が作られたことや
屯田兵が開拓したことはもちろん知っているが、

豊平川の昔の名前が
【サッポロ】だったとついこの間知った。

もしかしたら
小学校で習ったのかな。

私は、
南23条西9丁目というところで生まれた。


小学校は幌南小学校。
校歌の中に、

とーよーひーらがあわあの
なあがれの〜

と言う言葉があったと思うけれど、
小学校のすぐ横は豊平川だ。

サッポロがアイヌ語だったことは
知っている。

でも、この程度だ。
先日、夫がズームで聞いていた市立大学の

羽深先生の
社会人講座を台所で聞いていたら、

『札幌にもアイヌが住んでいたんですよ』
と言う言葉が聞こえた。

そして、
札幌には原生林はない。

え?!植物園は?
と、疑問を持ったら先生が、

植物園はですねー
とお話しされたけれど、

残念ながら
台所まで声は届かなかった。

あれ、
なんだか私が思っている札幌と

違うかも?
函館の人は札幌を奥地だと思っているのは

よく聞くので知っていた。
でも、

どうしてその奥地に
県庁所在地ができたのかしら。

小樽は札幌の何倍も栄えていたけれど、
小樽じゃあダメだったの?

札幌の歴史に興味が湧いてきた。

人の歴史の中には、
必ず陰と陽があると言う。

影の部分と陽があたってる部分、
とでも言うのだろうか。

それはマチにもあるのかなと
小樽で感じる。

その影と光バランスが
人格を作り上げるように

マチの味わいを作る。

私は本当の札幌の魅力に
もしかしたら気がついていないのかも

知れない。
札幌と言うマチの人格を

この頃知りたい欲求に駆られる。

TTMゆいの中野むつみでした。