衣替え

TTMゆいの中野むつみです。

今日は早朝から
衣替えをした。

洋服は意外に少なく
箪笥に一年分が収まっているので、

衣替えの必要がないが、
着物は季節がはっきりしていて

6月1日から、
単衣!7月1日から夏物、

で、9月1日から単衣で、
10月1日から袷になる。

なんか
ケジメがスッキリで好きだ。

なので、
早朝からわせわせしたのは

着物の衣替えだ。
明日、事前インタビューがあるので、

お相手の工藤洋子さんのイメージで
着物や帯、その他小物を選び、

それ以外は
クリーニングに出すもの、

シミだけ取るものなどに
分け、

空いた箪笥の引き出しに
単衣夏物を仕舞った。

私は13年前叔母から沢山の着物を
形見としてもらった。

一体いつ着るのだろうか?
と、思ったけれど、

祖母の形見の着物が出てきてから
一気に気持ちが動き、

去年の4月から着付けを
札幌きもの学院の遠藤先生に習い、

頑張って着ているうちに
去年10月の袷の時期からは

袋帯にも挑戦した。
いっぱい着たなあ。

本番インタビューの時は
その日の空気感で着物を選ぶが

事前インタビューの時は、
お相手をイメージして着物を選ぶ。

叔母と祖母の形見を合わせると
かなりの枚数になるので選択の幅は広かったが、

その上、
看護婦を辞めるときに貰った退職金を

全て注ぎ込んで
新しい着物も買ったし、

リユースというのも知ったので
安心できるお店和ものや傳で、

これまた
買ったので、

今朝
並べてみたら

こんなにあった。
お金はないけど着物ならある!

私は着物を着るようになって、
着物って着ている人を守ってくれているんだなあと

感じることが多い。
着る物は元々は、

人の体を守るためにできたのだから
当たり前かも知れないけれど、

今年大島紬の織りの実演を見て、
その感を強くした。


織子さん曰く、
夫婦喧嘩をして織ると

綺麗に織れないのだそうだ。
だから、

大島紬のベテラン織子さんは
心も穏やかで人間もできてくるらしい。

そんな方々が
一生懸命に織ってくれたり、

染めてくれたり、
そして一針一針縫って出来上がるのが

着物なのだ。
叔母や祖母の形見の着物には

その上、
私を愛してくれた想いがあるから

余計に
私を守ってくれている気がする。

袷の時期は長いから
いっぱい着ることができた。

さあ
しばらく休んで秋になったら、

また私を包んで欲しい。
6月を前に気温が下がり、

薄い単衣に少々ビビるが
着物は帯でかなり暖かいから

大丈夫だろう。
本州の方には何を言ってるのか?

と言う感じだろうが、
北海道は今がリラ冷えの季節、

ライラックが美しい肌寒い日が
続く。

TTMゆいの中野むつみでした。