足袋で色気?!

TTMゆいの中野むつみです。

最高の色気!のお話ですが、
もち、私ではなく、

佐久間良子さん。
あー知らない方も、

いるかも!ですが、
着物がよく似合う昔の

女優さんです。
その方が、

東芝日曜劇場に、
あ、これも知らない人が

多いかな。
めっちゃ長く続いた短編ドラマ、

だったのですが、
そこに多分、

奥様役で
出ていたのですよ。

なにせ大昔のことなので、
詳細は覚えていないのですが、

その奥様と
足袋職人が、

プラトニックラブ、
あーこちらも死語かしら。

で、
その佐久間良子の

素足の足を

足袋職人が
手で包み込むようにして、

足の寸法を
とるわけです。

着物から出る白い小さな足。
少し内股で、

恥ずかしそうに
足がうつむき加減。

足が俯くわけはないけれど、
そー見えちゃうのね。

そこに
若い足袋職人が

そっと
手を添えると、

ピクッとした表情の
佐久間良子の顔が

アップになる。
たったそれだけの映像を

幼かった私は、
忘れられない。

きっと
幼心にも

伝わる映像だったのでしょうね。
それから私は、

白い小さな足と
足袋に憧れましたが、

足は
大きく育ち、

あー残念。
でも、

足袋を買うと
思い出すんです。

今の足袋は、
もっとオシャレで

履きやすい。
写真の向かって左側が、

今の足袋。

右側の足袋は、

40年位前の足袋ですが、
こちらはこちらで、

キリッとしていて
ステキです。

どーやっても
佐久間良子には

なれないけれど、
色気が出そうな内股で

写真を撮ってみました。

こー言う時は
顔を出さずに限る。

着物を着ると
大人しく見えるし、

なーんとなく
女性らしい。

と、
勘違いされて、

そりゃあ罠だわ。
だけど、

佐久間良子は、
足だけでも、

色っぽく見えるから、
少しでも真似ようと、

祖母の夏草履を
出してきました。

こちらも
多分4、50年前のもの。

実家を取り壊す際に見つけ、
まだ履けそう!

と、
お持ち帰りをしました。

今の草履は、
歩いて疲れず、

それはそれで良いのですが、
美しい足元は、

やっぱり
この薄くて華奢が

一番よねー
この青もいい色。

昔の人は、
繊細な色気をご存知だったのねえ。

と、
思います。

札幌きもの学院の
遠藤院長が、

『今でも足袋職人さんは
おられますよ。』

と、
教えてくださいました。

今は、
どうやって

一人一人の
足に合わせて

足袋を作るのかしら。
今更プラトニックラブとは

いかないから、
せめて、

ずんぐりな私の足にも
ピッタンコの

足袋が欲しいと
思います。

なーんとなく
日本の文化が戻ってきそうな

気配の日本。
着物を着ることで、

日本に伝わる美しさを
私も感じて、

見かけだけでも
大和撫子に

挑戦しようと
思います。

TTMゆいの中野むつみでした。