時代の中で

TTMゆい中野むつみです。

今日、
嬉しかったこと!

それは、
小樽を愛して、

命をかけていると言っても
過言ではない方に、

魂を込めて
小樽の歴史を調べている女性を紹介できて、

彼女が書いた論文を
その小樽に命をかけている方が

喜んでくれたと
知ったことだ。

たったそれだけなのに
彼女の口からそう聞いたら

本当に泣きそうになった。
変だけれど、

繋がる運命にあった人たちを
結びつけた時、

私は泣くほど
嬉しいのだ。

今日、
感動したこと

それは、
この目で大島紬の織るのを見て、


出来る工程を聞いたこと。
何がって、

奇跡としか思えないような
織り方なのだ。

縦糸にも
模様になるように染めが入り、

横糸は
その縦糸と合わさって

模様が完成するように
これまた糸に点々と

色がついている。
設計図のような型紙はあるけれど

カタンパタンと
横糸を通すと


模様ができていく。
ちょっとの油断もならず

ずっと
織子は集中する。

素晴らしい!と感動し
私はその織子さんに聞いてみた。

『きっと
神業的な織子さんがいると思いますが、

その方の名前を入れてブランドにすることは
ないのですか?』

返ってきた答えは、

『大島紬はたくさんの工程を、
たくさんの人たちで行って作っているので、

もし人の名を入れるのなら、
ものすごくたくさんの人の名を

書くことになりますね。』

織子だけで
この素晴らしい織物は

できていないということだった。
繭玉から糸を紡ぎ、

泥で染め、
縦糸横糸に

点々と色をつけていき、
全部で何十もの工程を

様々な職人が
丹精込めて仕事をし

そして
最後に織子の仕事になるのだから

その全員が
素晴らしい仕事をして

初めて
一級品が出来上がるのだろう。

みんなの心が一つにならないと
良いものにならないということか。

私がいるから!
俺がいるから!

なんて誰か一人でも思ったら、
その大島紬は

きっとギクシャクした商品に
なるんだろうな。

私は、
この【みんなの力を合わせる】ことに

この上なく
感動するたちらしい。

そして、
今日のびっくりしたこと!

大島紬の造られる過程を学び、
感動して北1条を友人の車で走っていたら、

何か建物が壊されて
大きく塀で囲まれている場所が

あった。
『あれ?ここに何があったっけ?』

同乗していた友人の友人が答えた。
『厚生年金会館です』

えええええええ!!!!!!!!

あの厚生年金会館が壊された!
ひえーーーーーーーーー!!!!

聞いたような気もするが
本当に壊されたのか。

初めて
厚生年金会館の4階に座った時の

感動と恐怖は忘れない。
こんな劇場が札幌にもできた!

と、
思ったが、

建ったのはずいぶん昔らしく、
アスベストその他で

今の基準には
合わないのだとか。

そうかあ

ちょっと寂しい気がしたが、
人と人の繋がりや

人と人が結びついて
何かを作っていく感動が

勝った1日になったようだ。

TTMゆいの中野むつみでした。