無から有は生まれない?

TTMゆいの中野むつみです。

連休最終日は小樽!
でも、観光ではなく、

あえて言えば
迎える側だ。

私は約10年前
思いつくように小樽に

まちづくりのNPOを立ち上げた。
仲間たちも殆どが知らない人。

で、
おかげさまで

10年間一歩一歩前進し、
去年、代表を小樽の仲間に渡すことが

できた。
代表を降りても

NPO会員として活動は続けているから、
今日はその活動日。

旧寿原邸の公開の受付で
小樽にご出勤なのだ。

朝早く起きて
おにぎりを作り

着物に着替えて
夫に送って貰う。

だから、
前日はあまり眠れない。

寝坊できないからだが、
それだけでなくて、

色々考えらさるのだ。
この『らさる』というのは方言らしいが、

頭が勝手に動き出す。
昨夜は、この10年間の振り返りが

頭の中で始まった。
小樽の人は喜ぶと思ったのに、

私のまちづくりの提案は
『無理』と言われ続けた日々。

おかしいなあ
絶対上手くいく。

おかしいなあ
と、思いながら、

会う人会う人に
『こんなことやりたい』と言い続けた。

これ、大事なんだよね。
口に出していう。

『できるかどうかもわからないのに
言うなんてホラ吹きになるよ』

と言う方がおられるが、
言わないと困難が続くと諦める。

でも、言っちゃうと
やるっきゃない。

そして、
口から出た言葉は

そのうち
大事な人を連れてくる。

これも
小樽のNPOで実証済みだ。

私は人伝手に
今の代表石井さんと知り合った。

そして
あーだのこーだの

色々あったけれど
ひとつづつ課題を片付けて

今日に至る。みたいな感じだ。

そうそう、
小樽のまちづくりを

投げ出さずに進めた理由。
私自身がなぜ小樽に惹かれたかを

しっかり見つめることが
できたからだ。

言い出しっぺの熱源を
言葉化することが大事なのだ。

私はある日思いついた!
と、言ったけれど、

あれは思いついたのではなく
私の記憶の底にあった思いが

表面に出ただけなのだ。
私は、感で動くが、

感が冴えるには
その元が必ず必要だ。

私は昔看護婦だったので
この例えだが、

滅多にない病名を言い当てる医師は
当たり前によく勉強してその病名を知っている。

そして、
感を研ぎ澄ませているから、

患者さんを見たとき、
その病名が出てくるのだ。

無のところから有は生まれない。

私は、
自分の記憶の中に

小樽のせつないまでの
空気感を思い出した。

これが小樽の宝なのだ。
だから人は集まるのだ。

そして
その宝は

小樽の歴史の中から
生まれた。

これも
まちづくりの共通点。

あ、もういく時間だ。
着物に着替えて出陣だ。

小樽の振り返りは
中途半端だけど

続きはまた今度。
だって、

小樽の経験を生かして
別のまちづくりに挑戦しようと

思っているから。
まずは口にすること!

人生は面白くて
やめられない。

TTMゆい中野むつみでした。