美瑛で生きる。

TTMゆいの中野むつみです。

ある日突然夏が来て
ある日突然夏が終わる。

これが北海道。
だけど、

昨日は、
その清々しい天気の中

美瑛に行ってきた。
今回の事前インタビューは、

佐々木良榮さん。
ネットで、

ヨサコイなどの衣装を受注生産されており、
日本手ぬぐいで作る人形では、

世界的に有名な方だが、
今回は、

美瑛を元気に!の活動を開始された
びえいデザイン室有限責任事業組合の


中心的組合員として
お話を伺ったのだが、

いやはや
何がすごいって

ご本人、お母様、おばあさま、
大叔母さまの

働く、稼ぐ、生きる!
地域の中で!

の生き様がすごい。
思わず、

『良榮さんって、
大叔母さまにそっくりなのね!』

と、言ってしまった。
が、

その4世代続く美瑛の女性の話は
本番を見ていただくとして、

今日は今の美瑛のコトを
伝えたいと思う。

当たり前に観光客がいなくて
寂しいけれど、

良榮さんが大家で
姪っ子さんが営む喫茶店すずらんが

ステキなのだ。
まず外観はこんな感じ。

元々
良榮さんの父方の祖母が

旅館を営んでいた建物を
一部喫茶店にしているが、

カフェじゃあなくて
喫茶店だ。

お客様は全員地元の方で、
良榮さんのお父様が

美瑛の別の地で
喫茶店を営まれていた当時からの

常連さんから、
良榮さんが5年前に再開されてからの

お客様もいらして
大繁盛だ。

昨日から14日まで
ちょうどお休みなのだが、

そのお知らせのチラシが
こちらの写真。

誰がなんの理由で働けないので
お休みします!

を写真付きで書いている。
これを書かないと

常連さんが心配されるのだとか。
何せお父様が喫茶店をされていた時は

盆暮正月大晦日、
全く休みがなかったそうだから。

喫茶店の内部は写真の感じだけれど、
ここにあるお花は全てお客様が

持ってきてくださるそうだ。
実は今年の6月、

良榮さんのお母様が亡くなり、
『49日を済ませたばかりの初盆なので、

お客様が今日も
庭に咲く百合を届けて下さったのよ。』

と、綺麗な赤い百合を
見せてくれた。

なんとまあ。
事前インタビューは

この休んでいる喫茶店すずらんで
お話を伺ったのだが、

何人ものお客様が、
『あら、休みだったわね』

と、言いながら、
ドアを開けていた。

美瑛といえば
素晴らしい風景や

洒落たペンションやカフェが有名だけど、
昨日見た美瑛は人情味あふれるマチだった。

私は良榮さんの話を伺いながら、
良榮さんは、

大好きな洋服の
デザインに向けていたエネルギーを

美瑛の新しいまちづくりに
全て向ける決意なのだと思った。

多分それは
親族を代表しての

美瑛への恩返しなのだと
思う。

良榮さんの一族の女性たちの生き様は
映画にしたら素晴らしいと思うほどだが

インタビュー本番で
どこまで話して頂けるか

インタビュアーとしても
挑戦だなと思っている。

TTMゆいの中野むつみでした。