一番ありがたいことかも知れない。

TTMゆいの中野むつみです。

昨日は、
ホームにいる母との面会日。

ホームの職員の方が、

『28日に面会予約を頂いていましたが
緊急事態宣言で27日から

また面会ができなくなります。
26日の3時でしたら

まだ空きがります。』
と、連絡を下さって、

急遽面会に行くことになったのだ。
私の母は一人暮らしだったけれど、

アルツハイマーになり、
我が家から車で10分くらいの

介護付き有料老人ホームに
5年前から入居している。

この一年半、
会えなくなったり、

会えても
ビニール越しだったり

色々だけど、
会ったことは忘れても

会った時の喜びは蓄積されていると
感じたので、

会えない時も、
メッセージカードを付けて

毎週お菓子を届けたりしていた。
が、

それがまた始まるのだなあ。
昨日は天気が良かったので

母のホームまで
真駒内公園を抜けて

歩いて行くことにした。
この公園は、


札幌オリンピックの時に
作られている。

手入れも大変だと思うが
公園内に歩くコースというのか、


まあ走っても良いですが、
みたいな感じで、

5キロコース
3キロコースがあって、

昔、子どもが小学校のマラソン大会で
5キロを走るというから、

練習で私も5キロコースに挑戦し、
寝込んだことがある。

あの時から
美しさが変わらない公園だ。

いや
樹々は成長し大きくなっているから

もっと素敵な公園に
なっている。

ホームに着くと
母はレクレーションを抜けて、

面会コーナーに来てくれた。
毎回、『六花亭には行けるの?』

と、聞いてくる。
ホームの近くにある六花亭の喫茶室を

覚えているのだが、
コロナで行けないことは

忘れてしまう。
早く連れて行きたいなあ。

15分の面会時間は
すぐに終わった。

母は何度も
『ここに居て本当によかった』

と、言っていた。
ホームの職員の皆さんも

とても優しくて
明るい。

5年前に入居した時は
同じ建物内にある1LDKの

大きめの部屋だったが
認知症が進み、

介護付きに移ったのだが、
人見知りの激しい母で

慣れるのに時間がかかり、
随分心配していたが、

この頃は
すっかり自分の居場所に

なったようだ。
母の住所は、

今も実家のあった場所になっている。
そこに父が創業した会社があるので

住所を置いておくことが
できた。

なんだか
ホームを住所にするのが

私が嫌だったのだが、
それは私の心の問題で

母はきっと
今のホームに住所を移しても

全く問題ないのだな、
と、昨日初めて思った。

母はホームの介護士さんに手を引かれ、
ちょっとだけ私に手を振ってくれて、

介護棟に戻っていった。

またしばらくは会えないけれど、
『どのお菓子も美味しいよ』と、

言ってくれたから、
また運ぼう。

ホームの職員の皆さんに
感謝である。

TTMゆいの中野むつみでした。