女性が生きるコト

TTMゆいの中野むつみです。

8月最終日
夏着物も最後の日。

さあて
どの着物を着ようかな?

と、
タンスをのぞいていたら、

天から
おばあちゃんの声が聞こえた。

『むつみ、今年は紗の着物、
一回しか着ていないよ』

そうだった。
おばあちゃんの形見の紗の着物は、

少し地味で
ついつい、リサイクルの

和ものや傳で買った着物を
着ていた。

そうかあ、
おばあちゃんは寂しかったんだ。

なんだか
龍角散の匂いがした。

おばあちゃんの匂いだ。
そうだよね、

今年の夏着物最終日は
やっぱりおばあちゃん着物にしよう。

帯は、
我が夏帯人気ランキング1位の

にゃんちゃん帯にした。
夏帯は9月まで締められる。

で、
出かけた先は生協。

夜には
東大教授上野千鶴子さんの

特別講演を聞く予定なので
体力温存で近場しかいかなかったのだ。

おばあちゃんの着物を着たら
なんだか心が優しくなった気がした。

が、
夕方早めにシャワーを浴びて浴衣に着替え、

準備万端で講演を聞いた。
これがzoomの良いところ。

なんとなく上野さんって
昔のウーマンリブイメージがあったのだが、

実際は
明るく美しい人で

たしかに
ズバズバ言うけれど

どこか
ユーモラス。

ただし
社会学だから

統計などを使いながら
スッキリわかりやすく話してくださる。

気持ちの良い話で、
100%共感。

どうも私は
上野先生の一部を見て

決めつけていた感があったと
お話の途中で気が付いた。

そして、
私は自画自賛をした。

だって
先生が仰っていたこと、

『男の子には浪人をさせたり
県外の大学に入れたり、

教育にお金をかけるのは
それが投資になると思っているから。

女の子にはさせないでしょ?』

いえいえ、
我が家の娘たちには

浪人もさせて
道外の大学にも入れましたよ!

まあ浪人は、
高校時代からもっと勉強せんかい!

だけど、
浪人して学力を伸ばして

本州の大学で
北海道でとの違いも学ばせ

一人でも生きていける経済力を
持たすことができたのは、

素晴らしい投資だったと
我が決断を密かに褒めた。

また、
『子どもは学校で無意識に

偉い人は男性と思うようになる。
それは学校の校長や教頭が男性だから』

と言う話では、
あ!そうか!

私は中学校から女子校で
校長先生はシスター。

だから、
女性がトップに立つことに

なんら抵抗感がないのだ。
これは大きなことだわ。

全ては自分が決めるのだけれど、
外部環境の中で無意識に思うことは

気が付かないのだ。

また上野先生が使っていた統計数字は
今まであまり世間に

陽の目を見ないものが多くらしく、
え!!!そうなの!

も多かった。

今日は旭川で
シングルマザーでしっかり生きてきた女性の

事前インタビューだ。
外部環境の罠にはまらない生き方を

聞かせて貰えそうである。

TTMゆいの中野むつみでした。