神様の伝言?

TTMゆいの中野むつみです。

昔は神様なんていない!
と思っていたけれど、

人生色々のうち、
今は神様はおられると信じられる。

例えば、
あれは今月の13日のことだった。

朝目覚めると
なんだか急に、

お父さんが亡くなったのは
何年前だっけ?

と思った。
父は神道だから、

御霊様になって
我が家にいるが、

御霊様は白木に
名前や亡くなった日付が

書かれている。
どれどれ、

と、
父の御霊様のカバーを外して

亡くなった日付を見てみたら、
やば!

今年は15年祭だ。
神道の法要は、

満で数えて
一年祭、五年祭、十年祭、

そして、
十五年祭となる。

いやあ失敗した。
父の命日は8月だ。

お父さん、
ごめんね!

と、
慌てて神社に電話をしたら、

コロナで命日にお祀りを
できないうちも多いのだとか、

構いませんよ!

と神主さんに言われ、
ホッとして21日に神社でお祀りを

して頂くことになった。
何せ、

父の父は樺太で神主だったけど、
私たちには宗教は強要しない祖父母や父で、

私はカトリックの女子校に行ったし、
なんかよくわかんない!けど、

そう言う式たりは
やっぱり大事だと思うので、

神主さんに
揃えるものを聞いて

まずはホッとしたが、
それから数時間後、

父の一番下の妹、
私の叔母が危篤だと連絡があった。

面白い叔母で
苦しさも明るさで乗り切る人だった。

夏に電話で話したのが
最後。

従兄弟は二、三日だと言っていたが、
翌日の朝、

亡くなったと連絡があった。

叔母の葬式には、
父のすぐ下の妹の形見の喪服を

着ることにした。
私が着物を着るようになったのは、

この叔母から形見の着物を
たくさん貰ったことがきっかけだけど、

喪服だけはまだ着ていなかった。
喪服に付いている家紋は

下り藤だ。
叔母の実家、私の実家の家紋だ。

亡くなったおばちゃんも
この紋を見たらほっとする気がした。

おじいちゃんの家紋だもん。
葬儀ではあまり涙が出なかった。

なんだか泣いたらおばちゃんが
悲しむ気がした。

むつみ!泣かないで!
私は幸せだったのだから。

そんな叔母の声が
聴こえてきそうだったから。

叔母の初七日と
父の遅ればせの十五年祭は同じ日だった。

神社の祭壇には
お供えもち、お頭つき魚、

野菜、お菓子、果物
お酒を供えた。

それらは
父が好きだった三越で買った。

少々高かったけれど、
十五年祭を忘れた償いだ。

お祀りが始まる前に
おみくじを引いたら

吉だったけれど、
ものすごく良いことが

いっぱい書かれていた。
失せ物が出てくるとあったので、

どこを探しても見つからないみがき君を
もう一度探してみた。

隙間に挟まっているなら
引き出しの奥?

もちろん何度も見ている場所だが。

あった。
挟まっていた。

なんだか神様が
みんな教えてくれた気がした。

TTMゆいの中野むつみです。