頭と心

TTMゆいの中野むつみです。

7日にコロナで入院した97歳の母の
退院日が決まった!

おおお!
なんという速さ!

びっくりポン!
と同時に心が晴れた。

良い病院で
毎日病状も聞けたし、

一昨日は
電話で母と話もできて、

その時点で心は
85%くらい晴れていたが、

昨日、
退院日の知らせを受けて

本当にホッとした。
お医者さまの話から、

母は軽症で大丈夫とは分かっていたが、
食欲がないと聞けば、

このまま動けなくなるのでは?
と心配し、

トイレに行っていたのに
おむつを使用していると聞けば、

どれほど嫌だろうかと
心が重かった。

リハビリをしてくださって
嬉しかったけれど、

歩けていたのに
車椅子になってしまったら

母は気落ちをするだろうと
私も気落ちした。

どうも頭で理解することと
心は中々一緒にならないらしい。

理屈でわかったつもりでも
心は騙せない。

昔、
心は頭にあると思っていた。

でもある時、
頭では完全に理解したのに

胸の辺りがどよーんとして、
すっきりせず、

頭と心は
もしかして別物?

と思った時があったが、
まさしく別物だ。

うちの5番孫と8番孫の兄弟は
うちに来ると

飽きずに何回も
アナと雪の女王を見るが、

その映画の中に、
『頭は騙せても心は騙せない』

と言う台詞がある。
ディズニーは大した哲学者だと

改めて思う。
が、

昨日は旭川で、
頭と心が一致している素敵な女性の

インタビュー本番だった。
明るくて真っ直ぐで

行動力あふれるその女性は
久保厚子さんだ。

ぎんねこと言う創業70年以上の
焼き鳥屋のママであり、

無所属の女性市会議員として
4期務めた人でもある。

あまりに心と頭が一緒だから、
本音のみで生きてきて、

若い頃は
その生き方が受け入れられず

悩んだこともあったそうだが
根が執着のない人だから

いつも前向きで
今は海外旅行記を出したいそうだ。

なんと言っても、
今までに40ヶ国以上訪れ

色々体験をしている。
その国の殆どが

発展途上国だ。
昨日のインタビューでは、

『どこが一番印象に残っていますか?』
の質問に、

『ブータン』と答えてくれて、
私が知らなかったことを

いっぱい話して下さった。
その内容は

ゆいトークで見てもらうとして、
改めてブータン人たちは

心と頭が一致しているのだなあ
と感じた。

厚子さんの本番は
ぎんねこで撮影をした。

70年以上の月日の中
何も変わらずに

旭川の人たちを迎え入れている店。
これ以上小さい店はあるのか?!

だけれども、
ぎんねこは温かい。

熱燗は鳩燗と言って
鳩の形の焼き物にお酒を入れて

ガスの網で温めるのだそうだ。
今度は絶対飲みに来る!

厚子さんと約束をして
店を出た。

全く綺麗じゃない小路にある
全く綺麗じゃない店なのに

何故か心が安らぐ。
もしかしたらブータンも

こんな感じなのかも
知れないなあ。

なので、
たまにぎんねこで心の洗濯を

しようかなと思っている。

TTMゆいの中野むつみでした。