小樽旧手宮線

TTMゆい中野むつみです。

青い鳥はすぐそこにいる。
じゃあないけれど、

自分が住むマチの宝も
意外に気がつかないものらしい。

私は先日、
小樽旧手宮線で写真撮影をして貰った。

カメラマンは
寿都カメラの西村なぎささん。

旧手宮線は一応
観光スポットになっているけれど、

それは街に近いところだ。
今回はずっと奥、

鉄道博物館の近くまで
足を伸ばして撮っていただいた。

まあモデルがおばあさんだから
なんですが、

一応、
札幌ビューティーサロンウヤマで

化粧とメイクをしてもらい、
ぼやけた顔にならないようにした。

よし!気合いも入った!

なぎささんは、
『線路を歩いてみてください』

とか、
『この木の下で』とか

色々私に言いながら
パシャパシャと

シャッターを切る。
つくづくモデルさんって凄いと思う。

だって下を見ずに歩くんですよ〜

これが難しい。
上手く撮れてるかな?

なんて思いながら、
それなりにモデル顔をしていたら、

小さな女の子を連れた若いお母さんが
私を見て微笑んでくれた。

『今、写真を撮って貰っているんです』
何故か、言い訳。

そのお母さんは笑いながら、
『お綺麗です!』と

言ってくれた。
お世辞でも嬉しい。

2時間くらいかけて撮影をして貰ったが、
私が想像していたよりも、

ずっとずっと
旧手宮線はステキなところだった。

そして金曜日
写真がデータで送られてきた。

ちょうどその日も
ビューティーサロンウヤマに行っていたので、

『手宮線ってこういうとこなの』と
美容師さんたちに見せてみた。

『え!すごいステキ!
良いところですね!

小樽にこんなステキなところが
あるんですか?!』

と、皆さん
本当に感激してくれた。

そうだよね〜
やっぱり写真は

インスタに全部載せよう。
と思った。

そして昨日、
小樽旧寿原邸のNPOの公開当番で

また小樽に行ったので、
小樽の仲間たちに

その写真を見せた。
そーしたら、

私よりかなり若い仲間が言った。

『そんなに良い?
俺の子供の自分は、

ここで遊んでいたんですよ。
SLも走っていて、

1円玉を線路に置いて
潰したりもしたんです。

時々線路に耳を当てて、

あ、音がするからソロソロ汽車がくるぞ〜
引き上げよう!

なんてしながら。
だから、

当たり前の光景すぎて
良さがわからない。』

なんと贅沢な子ども時代を
過ごしたのだろうか。

そういえば、
昨日たまたま乗った

札幌のタクシーの運転手さんが
言っていたっけ。

『自分は小樽出身ですが
昔の水天宮のお祭りは面白かったなあ。

寅さんみたいに
口上のうまいテキ屋さんがいっぱいいて、

子どもたちがみんな
後をついて歩くんですよ』

その光景が目に見えるようだった。

小樽には
いつのまにか忘れてしまった光景を

思い出させてくれる風景がある。
是非一度小樽へ

そして
旧手宮線を歩いてみてください。

あの時間を思い出しますよ。

TTMゆい中野むつみでした。