ライアーの不思議な世界

TTMゆいの中野むつみです。

私とライアーの出会いは、
2020年の7月だったように思う。

小樽のゆるり庵小林社長の
Facebook投稿に

ライアー奏者池末先生の
演奏会のことが書いてあったのだ。

『体も心も癒される』と言う言葉に、
今すぐでも聴きたいと思ったが、

その会はすでに終了し、
翌年の7月11日に開催予定と知り、

一年後のその日にいきます!
と、予約をした。

2021年7月11日は
ゆるり庵の開業10周年も兼ね、

私も参加したが、
初めて聞いたライアーの音色は

心が洗われるように感じた。
演奏会後のパーティーでは、

思いもかけないような良い席で
私は池末先生の【気】を

間近で感じることができたが、
もっと素敵なことは

私のお向かいに座った方が
池末先生の

札幌の愛弟子であったことだった。
おまけにその小沼さんと言う方とは

住まいも近かった。
そのご縁から

池末先生の札幌での演奏会にも
誘って頂き、

2022年仁木ヒルズでの演奏会にも
参加させて頂いた。

ライアーって不思議だなあと思うのは、
私の心が揺れて曇っている時は

聞こえる響きも
少し曇って聞こえ、

私の心が晴れて澄んでくると
音色もより澄んで聞こえるのだ。

それを何より実感したのは
昨日の演奏会だった。

いつものように
小沼さんにお誘いを受け、

すぐにスケジュール表に書き込んだのに、
添付されたメッセージをちゃんと読まず、

当日になり、

あれ?場所どこだっけ?
お金、払ってないけど席大丈夫かなと、

急に不安になり、
小沼さんは演奏会準備で忙しいから、

ベビーカステラ丸福の
福永さんに聞こう!

と、メッセージをしたら、
『振込先が書いてあったと思います』

?何?事前振り込み?
えええ!やっちまったか!

いつもの斜め読みで
飛ばし読みをしていた!

慌てて福永さんにお願いし、
やっと一席だけ確保してもらい、

申し訳ないと会場に入ったが、
そこは響きホールと言う小さな会場で、

一番後ろの席でも
池末先生の【気】を間近で感じ、

お顔も声も
まるで私の横にいらっしゃるようだった。

今回は【CD福音】で
ご一緒されているピアニストの

有本紀さんとの演奏会だ。

さてさて
どんな感じになるのだろうか。

と、待っていると、
いつもの優しい池末先生の語りで始まり、

先生のライアーの音色が響き出すと
今までとは違う何かが私の中で動き出し、

私の目から、
【悲しい心】が涙となって

流れ出してきた気がした。
もし、誰もいなかったら、

子どものように
ワンワンと声を出して泣いていたと

思う。
そして不思議なのは

続けて
有本さんのピアノ音色を聴いているうちに、

今度は背筋がすーっと伸びて、
よし前に進もうと思えたことだ。

池末先生、有本さん、
そして誘ってくださった小沼さん、

席確保を
奮闘してくださった福永さん、

ライアー奏者池末先生との出会いを
作ってくれた小林さんに

本当に感謝している自分を
もう一人の私が喜びながら見ていた。

池末先生のライアーも
有本さんのピアノも

不思議だなあと思った。

TTMゆいの中野むつみでした。