涙腺異常?

TTMゆいの中野むつみです。

皆さんは、泣きやすいですか?
私は、泣きやすい。

ただし、
人のことで泣きやすいのです。

もしかしたら、
自分のことでは泣きにくいかも

知れません。
もちろん、

肉親が亡くなった時は、
泣きますよ。

でも、
それ以外では、

あまり泣かない。
もし泣くとしても、

人前では
泣かないかも知れないですね。

ところが、
自分が感動した話を

誰かにしようとすると
泣けて話せなくなる。

でも、
それでは感動は伝わらないから、

そこんとこは
はしょったりする。

鍼灸の稲富先生なんかは、
その体質といいますか、

共鳴して泣きやすい時の
体の状態があると仰いますが、

まあ
私は泣いちゃう。

例えばですねえ。
私は小樽に、

NPO法人小樽民家再生プロジェクト
という会を作って代表をしています。

それで、
色々な古い建物を

利活用されておられる方の
お話もお聞きするんですが、

小樽に
【もったいない博物館】という、

石蔵を使って、
様々な古い小樽に関するものを

展示してあるところが
あるんです。

今は非公開なので、
特別に入れて頂き、

そこに展示されている様々なものの、
言われといいますか、

聞いたわけですが、
そこには、

色々な布もあるんです。
館長さんが捨ててあったものを

勿体ない!
と、

拾ってきたそうです。
その一つが、

パッチワークになった
掛け布団の布でした。

それは昔、
働きづめで病気になった、

年老いたお女郎さんに
かけてあげる布団を

若いお女郎さんたちが、
自分の長襦袢の端切れを持ち寄って、

つなぎ合わせて
作ったそうです。

誰も
引き取り手もなく

病気で死に行くお女郎さんさんに、
せめてもの気持ちを

自分の長襦袢の切れ端に
込めたのですね。

だから、
その掛け布団の布は

とても鮮やかな布が
繋ぎ合わさって居ました。

私は、
年老いたお女郎さんが

どれほど嬉しかったろう
と思い、

そして、
長襦袢をつなぎ合わせたひと針に、

どれほどの
若いお女郎さんの気持ちが

込められているかと思うと、
泣けちゃって話せない。

本当はこの話を
小樽のセミナーで、

話そうと思っていたのですが、
結局どこでも話せませんでした。

話す人が泣いちゃったら
終わりですから。

だから、
大切な感動場面での挨拶は

絶対出来ません。
そーいう時は、

涙線が固い人に
お願いしているのですが、

本日、
私が所属している会社の

送別会で挨拶をすることに
なりました。

あー嫌だなあ。
送別会は一番嫌い。

だって、
寂しいでしょ。

だから、
送別会の前には

なぜか病気になって
出られないことが多いのですが、

今日、
元気だということは

泣かずに希望を持って
話せるということでしょうか。

置かれていく方は寂しいけれど、
飛び立つ方は未来ですもんね。

泣かずに話せるように
頑張ろうと思います。

TTMゆいの中野でした。