世界が広がって

TTMゆいの中野むつみです。

いやあ参った!
この体。

と言うか
若い時のようにスケジュールを

組んだら、
まずいに決まってるのに。

家にいることができない私は
空き時間ができると

予定を詰める傾向があり、
その結果、

5月はやばかった。
14日は小樽で転び、

痛い足を引き摺りながら、
動きをやめないでいたら

もっと痛くなり、
稲富鍼灸院に通いつつ、

ちょっと良くなったら
すぐ動くから、

あの〜
何のために治療されているんですか?

状態で、
疲れはピークになっていたのだが、

昨日、
旭川のグラースで

アロマセラピーをして貰って
生き返った。

こちらでは施術の前に
沢山のアロマを嗅ぎ、

その時の自分の状態にあったオイルを
混合してくれるが、

昨日はやっぱり
超お疲れ!オイルになり、

施術の気持ち良さで
2時間の間ほとんど寝ていた。

それが不思議な睡眠で
寝たと言う記憶がない。

時間が抜けてる感じ。
あの気持ちよさを実感したかった!

と思うほどの熟睡だった。

ありがとうね!

今回の旭川目的は
絵画を見ることだ。

デザインピークスの伊藤さんから
お誘いを受けた。

私は恥ずかしいほど
文化的なことに興味がなかったが、

インタビューをするようになり
食わず嫌いが治ったのか、

どんな誘いにも
積極的に答えるようになった。

で、
今回の絵画展になったのだ。

御目当ての山田ゆかりさんと言う方は
有名な画家さんだそうで、

お恥ずかしいけれど
今回初めてお名前を知った。

生の絵画って
どんなふうに感じるのかな。

楽しみだ。

昨日の夜は
定宿扇松園に泊まり、

夜はzoomで研修会に参加した。
良い時代になった。

旭川にいて
帯広で開催された研修会に

出席できる。
LGBTQは私の中では、

まだ知識の域を出ていない。
心の中に浸透しないと

自分の行動変化に
繋がって行かないから、

良い研修会があれば
聞くようにしている。

で、終了後、
頼んでいたお弁当で一杯!

これがたまらなくいい時間。
アロマセラピーで身体が軽くなり、

LGBTQの勉強会で
頭と心が少し柔らかくなり、

美味しいご飯で
辛口の刈穂を飲む。

あー幸せ!

札幌でも出来るじゃん!
だけれど、

絵画展にかこつけて、
旭川にきたから、

非日常感が出て
色んな吸収が進む気がする。

場所を変えるって
大事だなあ。

と、思っていたら、
インタビューの漫画化の相棒

工藤洋子さんからお誘いがきた。
6月に美瑛に行きましょう!

インタビューで
お世話になった大谷薫さんが

美瑛の五稜小学校の活用を始めたのだ。
それを見たいと工藤ご夫婦が仰る。

それなら
美瑛の喫茶すずらんにも行きましょう!

夜はぎんねこで焼き鳥を食べて
泊まるのは扇松園!

楽しすぎる!

インタビューを始めて
私の世界は明らかに広がった。

皆さま
ありがとうございます♪

TTMゆいの中野むつみでした。

初心に帰って

TTMゆいの中野むつみです。

気がつくと、
5月も半ば。

ゴールデンウィークから今まで
私は何をしていたのだろう。

と、
目が覚めたように気がついたのは、

昨日の夕方、
小樽の水天宮からの石段を降りたところで、

大転びをした時だった。

小樽にある
NPO法人小樽民家再生プロジェクトが

小樽市から委託を受けて
旧寿原邸の管理運営をしているイベントに

参加した直後だった。
聞香と言う香り高いイベントで

私はふわふわと歩いていた。
旧寿原邸は神社水天宮のすぐ下にあり、

帰る時は
映画寅さんにも登場した水天宮参道の

階段を降りる。
水天宮は海が見える山上にあり、

桜の季節は最高だ。

昨日は、
水天宮にはお参りをせず

ごめんなさいね!と
心で言ったけれど

神様が引き止めたのか
階段を降り少し歩いたところで、

何故転んだ!的に体が宙に浮き、
ストンと尻餅をついた。

着物を着ていたせいか
転び方も大正昭和の感じ。

近くにいた女性たちが
びっくりして寄ってきてくれた。

小樽の人は親切だ。
右足を少し痛めたけれど

あとはかすり傷一つないのが
奇跡のような転び方だった。

いやはや
全く。

どうゆうこと?
とぶつぶつ言いながら札幌に帰ったが。

まあなんですね。
足を使わずに、

タクシーばかりに乗ってるから
こう言うことになるんだけれど、

ふと思ったのだ。
もしかしてこれは

水天宮の神様と
寿原家のご先祖様たちが

『おい!お前!
あんなに格好いいことばかり言って

小樽のまちづくりに関わってきたのに、
今になって寿原邸を見捨てるのか!』と

怒ったのではないだろうか。

旧寿原邸は現在は
小樽市の所有になっているが、

築100年以上の和洋風建築で
それはそれは素晴らしいものだが、

建物が素晴らしいから
残したいだけでなく、

そこに小樽の歴史が見え、
そこで生きてきた人たちが見えるから

惹かれるのだ。
そして、

その歴史は
今の小樽を作り上げている。

どこのマチにも歴史があり
良くも悪くも

その歴史を引き継いで今がある。
それを教えてくれたのが

小樽だった。
でも、昨年の大雪で

古い建物たちの傷み方は酷く、
旧寿原邸も

早く手を
打たなければならない状態になっていた。

ただ、必要な金額が膨大で
私はもう無理だろうなと

心の奥で思っていたのだが。

そんな私に神様は
メッセージをくれたのか。

5月6日に夫と訪れた函館では
急に五稜郭に行きたくなり

それも箱館奉行所を観に入ったのだ。
数えきれないほど訪れている函館だが、

復元された奉行所を観たのは
初めてだった。


日本中の
力の結集のような建物だった。

一体何十億かかったのだろうか。
復元されて10年以上経つが、

案内人の方々は
誇らしげに話をしてくれた。

すごい情熱だった。
そして、帰りに寄った札幌の定山渓は

コロナで厳しい状態の中
鯉のぼりを掲げてがんばっていた。

多分、
2週間ブログを書く気にならなかったのは、

自分の中で逃げがあったからだ。

五稜郭は
市が頑張ったからできたのだ、

定山渓は企業だから頑張れる。
そんな私の心を見透かすように

水天宮神様が
もう一度頑張れ!と、

私を宙に浮かしたに違いない。
まずは諦めないこと、

初心に帰るとするかなあ。

TTMゆい中野むつみでした。

花と榊に思う

TTMゆい中野むつみです。

私は月2回、
アンスルートのあみちゃんに

お花を自宅に届けて貰う。
どこか向上心が欠落している私は、

なんでも自己流が好きで
お花も習わずに自己流。

だから、
美しさは少々見劣りするが、

それでも
家の中に花がある生活は楽しい。

で、
新しい花がやってくると

まだ元気な花と織り混ぜながら
活け直す。

すると、
2週間前の花の老い具合が分かり、

あー人間みたいだ。
若い華やかな花の中に

老いた花があると
やっぱり浮いた感じになるなあ。

などと
自分を2週間前の花に

置き換えたりするが、
それが活け方を変えたら、

あら!良いじゃん!
こっちの方が素敵!

なんて思うのだ。

有り様とTPOなのかも
知れない。

そして、
神棚の榊の水を換えながら

また思った。
あら、常緑樹って

こうやって
葉っぱが出てくるのね!

庭のない我が家では
常緑樹をしっかり見つめることはなく

芽から葉っぱが出てくる様子を
見たことがなかったのだ。

落葉樹は
潔く全部葉っぱが落ちて、

翌春
一斉に若葉が出る。

私はこの潔さが好きで、
本州の常緑樹を見るたびに

暑苦しさを感じていたのだが、
榊の芽の周りには

青々とした先輩の葉っぱがあり、
その中から若葉が出て来る様子も

なんとも言えず
温かい気がした。

人間の世界も
常緑樹なのだなあ。

と、
思う。

先日、
小樽の【ヨルトノ】と言う

パン屋さんを営む皆川さんを
インタビューした。

まだ30代半ばだ。
美容師からパン職人に

人生を方向転換して
独立をした。

ストイックな程の職人だけど
妻を愛する気持ちは強く、

二人の生活が
パン作りで壊れることがあるなら

仕事を変える。
と言う。

あら!びっくり!
だったけれど、

本番で聞いたパン作りの本気さに
この人は2頭追うことができるだろうな

と、思った。
小麦粉など素材への拘りは

もちろん半端ないけれど、
パンを発酵させる時も

寒いからお湯を使うとか
暑いから氷を入れるとかせず、

小樽の気候に合わせて
発酵時間を変えたりするのだそうだ。

だから
ヨルトノのパンには

いつも小樽の
その時の空気が含まれている。

何というこだわりだろうか。

小樽は歴史の街で
その中で生きてきた人たちは

特有の空気感があり
他者を寄り付けない感じがしたが、

ヨルトノの皆川さんは
移住者で

小樽で暮らしてまだ3年だ。
でも、

皆川さんの生き方は小樽に溶け込み、
それでいて、

小樽の歴史には
今までなかった感覚も息づいている。

人間の世界は
やっぱり常緑樹。

若い花も落ちかけの花も
若い葉っぱも重厚な葉も

みんな一つで成り立っている。

さあて私も、
もう一踏ん張りしようかな。

TTMゆいの中野むつみでした。