草履に思う

TTMゆいの中野むつみです。

変化を受け入れよう!
とは言いますが、

ただ今、
悩んでいるのが、

草履の変化。
え?草履?変化したの?

と、思う方。
変化したんですよー

私は、
数十年ぶりに着物に目覚め、

と言っても、
全て形見やらなんやらで

その中に、
草履もあったのです。

昔自分が履いた赤い雪草履は、
赤だけど、

まだ履く!
と言って履いてますし、

娘が結婚する時に揃えた
正装用の草履は、

大変重宝しております。
形見としては、

祖母の新しい草履も
出てまいりまして、

それがおしゃれ、
ただし、

パナマ草履なので
夏用です。

早く
夏が来ないかなああ。

なんですが、
まあ近いうち新しい草履も

きっと必要になるだろうな、
と思って見てみると、

なんと
今の草履はゴツいのです。

全然華奢さがない。
いつからこんなになったのかしら。

北海道だけ?
と思っていたら、

テレビでやっていた
京都の草履の老舗に

並んでいる草履も
ゴツかった。

げげげ

と、
いつも着物の

相談に乗ってもらってる
HANAさんの臼杵さんに相談したら、

今は全部、
このタイプ。

だそうです。
一言で言うと、

そこが厚いのですね。
そして、

特殊な材料で
歩いても疲れないように

なってるそうです。
ふむふむ

で、
鼻緒の当たるとこも

痛くならない。
改善された変化のよう。

でもなあ、
私の持ってる古い草履は

絶対的に
華奢で美しい。

なんですね。
ピンヒールと

今風
太いヒールの

差でしょうかね。
まあハイヒールは

履いていくとこもないし、
探せば、

ピンヒールだけど
ローヒールもあって、

華奢な美しさと
機能性を兼ね備えたものも

出てきているから、
選択の余地もあるんですが、

草履はねえ。
でも、たしかに

鼻緒の部分は痛くなるし
長く歩けないし。

そーか
昔はアスファルトや

コンクリートの道は
少なくて、

土の上を歩いたから
あの薄い草履でも

痛くもならず
足も疲れなかったのか。

そーか
時代が変わったのだから、

変化も受け入れるしか
ないか。

と思いつつ、
正装用の淡い金色の草履を見れば、

薄い底は
はんなりとカーブを描き、

つま先は
ちょこっと上を向き、

鼻緒は
キリリとして

いつでも
どうぞ。

と待っている風だ。
そりゃあ

小ぶりに
できているから、

足袋を履いた足が
少し出るけど

それもまた
素敵。

今の草履は
歩きやすくて

足がちゃんと乗るから
疲れない。

そうだけど、

なんだかなあ。
着物を着る女性のロマンが。。。

臼杵さんは
仰った。

履いていると
気にならなくなりますよ。

そうよね。
そうだわよね。

変化には
慣れるのが一番だから。

それにしても
昔の草履は美しい。

眺めても飽きない美しさ。
なんですね、

たまに着る着物だもの。
ちょっと疲れても、

華奢な草履が壊れるまでは
履こうかな。

きっと私にとって
昔の草履は、

憧れの女性の姿なのですね。

TTMゆいの中野でした。