薪能で心を鎮め

TTMゆいの中野むつみです。

私が【能】に初めて触れたのは、
2020年9月6日のことだった。

インタビューを始めた私に
友人の柴山ひろこさんが

『一度私たちの発表会に来て〜
先生をご紹介するわ』と

誘ってくださったのだ。
でも、その時の私は、

『いやあ、そんな畏れ多いお方、
無理!無理!』の心境だったけれど、

ご縁に促されるように
その浴衣会に行き、

何とお昼は、

観世流梅若会能楽師
角当行雄先生のお隣に

座ることになった。
いやああ、それは喉が詰まるでしょ!

と、思ったが、
角当先生は気さくで、

そのお話にすっかり魅せられて、
そして、

インタビューも
受けてくださることになった。

角当先生のお話をお聞きすると
今まで遠い存在だったお能が

ぐんと身近なものになり、
私は誘われるまま、

謡も習うことになったのだが、
こちらの方は練習嫌いで進歩せず。

で、とにかく一度、
本物のお能を観てみなくては!

と、
行ってみたのが、

昨年の秋に行われた
【富士吉田梅若薪能】だった。

いつもは夏に行われるが
コロナで秋に伸びたのだ。

運よくというか
仕向けた言うか

友人で旅行会社を営む板東千洋社長と
そのお母様と一緒に行くことになった。

薪能は
富士吉田の富士浅間神社で

行われる。
山梨県だ。

富士急ハイランドの近くで
いつもなら羽田から

リムジンバスが出ているが、
コロナでそれもなし。

千洋さんがレンタカーを借りてくれて、
千洋さんの運転で連れて行って貰った。

富士浅間神社は
山梨県の富士山の麓にあり、

全てが御神木?と思われるような
大木に囲まれて、

そこにいるだけで
心が清められる気がするような

ところだった。
初めて見るお能が薪能で

おまけに
富士浅間神社の神楽殿で

行われるのだ。
これが感動しないはずがない。

すっかり興奮した千洋母娘と私は、
地元の居酒屋で夕食を頂き、

すっかり夢心地だった。
そして翌日は【忍野八海めぐり】をした。

私は全く知らなかったが、
さすが旅行会社遊プランの社長!

千洋さんが下調べをして
連れて行ってくれたのだ。

富士浅間神社の本当にそばで、
『富士山の雪解け水が

地上に湧き出した美しい湧水池。
世界遺産富士山の構成資産のひとつで、

8つの池それぞれに
古い言い伝えが残っている。』

(↑『』内は、
まっぷるマガジンから引用)

私たちは、
『来年も来たい!ツアーを組もう!』

と盛り上がり、
そして今年、

ツアーができた。
札幌から羽田の飛行機代、

ホテル代、
そしてバス代込みで

八万弱!
薪能翌日は忍野八海巡りをし、

昼食は河口湖で
山梨の【ほうとう】を頂く。

お能は頭で理解するのではなく、
五感で感じ取るものらしい。

全てのことを許し
全ての人を成仏させる。

不安な近頃だから
薪能で心を鎮めるのも

良い気がする。
8月6日富士浅間神社に

行きませんか?

TTMゆい中野むつみでした。