自分に向かう時

TTMゆい中野むつみです。

歌が私のエンジェル!
と、教えてくれたのは、

市川の薫さん。
私がめっちゃくちゃ凹んでいた時に、

感で、
よし!行ってみよう!

と思って飛び込んだ
カウセリングの先生だ。

インディアンに伝わる気功みたいなものと、
アドラー心理学をミックスした感じの

カウセリングで、
それまでスピリチュアルな世界を

否定していた私としては
新世界を

体験したみたいな状態だったけれど、
確実に私は元気になり

今では千葉まで通うことが
なくなったのだが、

その最後のカウセリングの日、
薫さんが言ったのが、

『むつみさんのエンジェルは
歌とキャベツですね!』

言った薫さんも、
『キャベツってなんですかね?』

だったけれど、
私はこの二つのエンジェルを

信じることにした。
で、

TTMゆいの名刺には
キャベツに乗って歌う天使が

描かれている。

実はちょうどその時私は、

歌を習っていた。
音痴でリズム感がなく、

歌は苦手一番の科目だったけれど、
今は亡き、ナツキさんの歌を聴いて、

急に習いたくなったのだ。

ナツキさんが紹介してくださったのは、

恵先生だった。
可愛くて素直で的確な先生だった。

どうも歌は
その人の心の状態を

表すようだ。
先生の指摘は、

『むつみさん、腰がひけてる!』
『むつみさん、自分を信じて!』

まあこんな感じ。
だから、

歌のレッスンに行くたび、
そうかあ、まだまだだなあ。

と、
自分を知ることになった。

そして、
気がつくと、

私は自分を信じて

前に声を
出せるようになっていったが、

久しぶりに行った
先日のレッスンでは、

『むつみさん、
声に力が入りすぎてる。

無理に押してる。』と
言われた。

ええ〜
そうなの?

おかしいなあ。
先生、私、

インタビューの時も
人前で話す時も

自分で言うのもなんだけれど、
肩の力が抜けたちょうど良い声で

話せるんですよ。
おかあしいなあ。

と、言ったら、
恵先生が即座に答えた。

『むつみさんは人に向かったときは
力を入れずに話せるんじゃあないですか?

自分に向かった時に
力が入る。』

なんと!
なんと的確!

そして私は
眉間に力を入れて歌うらしい。

そこは力を抜いて。
空気を通すところだから、

眉間やおでこは
力を抜く。

そして
目力を入れると

よく通る声が
体力を使わずに出るらしい。

そおかあ
と、妙に納得した。

恵先生は
札幌でもオペラ活動をしている。

先日時計台ホールで
恵先生の歌を聴いて思ったのは、

あの小さな体から
どうやってあれだけ伸びがある声が

出るのだろうか。
だったけれど、

恵先生の生き方が
肩に力を入れず一生懸命に

努力することなのだと
思った。

今日はその恵先生が出るオペラの日。
若い人たちの応援らしい。

額と肩から力を抜いて
目力を強くする。

私も早く
自分に向かう時もそうなりたいと思う。

TTMゆいの中野むつみでした。