忘れられない思い出

TTMゆいの中野むつみです。

愛知に住む3番孫の
今日は参観日だったらしく、

娘から
その模様がLINEで送られてきた。

6年生なので
体育館で一人ずつ、

子どもたちが親へ感謝の言葉を
言ったらしい。

舞台の構成も良かったらしく、
娘はママ友の子たちの言葉に、

自分の子ども以上に
感動して泣いたと言っていた。

わかる。
私も経験がある。

ただし、
そのときは、

母親から子どもへ
の言葉だった。

次女が6年生の時、
私はPTAのクラス代表をしており、

担任の先生も
同じクラスのお母さんたちも

とても一生懸命な方々で、
卒業なのだから何かしよう!

と、なって、
親から子への文集を作った。

一人一人
お母さんが自分の子のことを

思って書くのだ。
その文集は、

感動もので、
親子レクのお別れ会の時、

親が合唱のように並んで
自分の子どもにその文集の中から

語りかけることになった。
でも、文集は長いので、

お母さんたちの了解のもと、
私が短くまとめ、

読み上げるのだが、
子どもたちが通っていた小学校には、

特殊学級というクラスがあって
障害を持った子たちが通っており、

同学年の子とは
娘のクラスも交流があり、

お別れ会は
一緒にすることになった。

卒業する子は、
Iちゃん、と言った。

文集には載っていなかったので、
当日までにIちゃんのお母さんに

Iちゃん宛の手紙を書いて貰うことにし、
私が最後に読み上げることにした。

クラスのお母さんたちの言葉も
感動的であり、

泣いている子もたくさんいた。
でも、

私はプロよ!ではないけれど、
アナウンスは慣れていたので

頑張って話すことができた。
アナウンスする人が泣いたら、

全く伝わらなくなるから。
でも、実は、

当日、
Iちゃん宛の手紙をお母さんから貰い、

目を通した時から、
読み切る自信がなかった。

がんばるぞ。
平気平気。ここは舞台、と、

思おう!
と、下っ腹に力を入れて、

足を踏ん張って読み始めたけれど、
その言葉のところに来たら、

涙が止まらなくなった。

『修学旅行にもみんなと行けて良かったね。
大きなお風呂にも入れて良かったね』

今でもその言葉を覚えている。

私の隣にいたお母さんが、
代わりに頑張って読み切ってくれた。

みんな、
その言葉の前で詰まるけれど

読み切ってくれて
本当に助かった。

きっとIちゃんのお母さんは、
修学旅行には行けないと思っていたに

違いない。
おまけに、

第一滝本館の大きなお風呂に
友だちと入れるなんて、

絶対無理と思っていたのかな。

これを書いていても
思い出して泣けてくる。

このクラスにいた私の次女は
今長野県で養護学校の教師をしている。

Iちゃん、元気かい?


TTMゆいの中野むつみでした。