我が家の猫話

TTMゆいの中野むつみです。

皆さんは、
動物、好きですか?

私は、
昔は全くダメでした。

猫は恐ろしいし、
犬は怖い。

でも、
夫とその家族、特に義母は、

大の猫好き、動物好きでした。
だから、

夫の実家に遊びに行くと
猫から逃げ回っていました。

一体、
この動物のどこが可愛いの?

そんな感じです。
ところが、

授かった娘たちが、
3人とも

全員、
動物が大好き。

ねえ、
猫飼いたい。ダメ!

を繰り返していたのですが、
あれは、

末娘が、
年長さんくらいの時だったかしら。

いつもは夕食を食べても、
中々部屋に行かない娘たちが、

夕食を食べるや否、そそくさと
次女の部屋に3人で入ったのです。

あれ、何か変だなあ。
母親の感ですね。

ノックをせずに
次女の部屋のドアを

えい!と開けました。
すると、

3人の娘たちは、
それぞれに

漫画を読んでいましたが、
私の目の片隅に、

黒いものが
動いたように見えたのです。

次女のベッドの布団の影で。

『何かいる?』
私は低い声で聞きました。

すると三女が、

『いないよ!いないよ!
二匹なんていないよ!』

と大きな声で
言いました。

M!余計なこと言わないで!
と、姉二人が騒ぎます。

ちょっとあなたたち!
何を隠してるの!

私は、
次女のベッドの布団を

急いでめくりました。
ら、

キャアア!!!!!

2匹の子猫が
逃げ回ります。

どこで拾ってきたの!
早く捨ててらっしゃい!

と言おうと思ったのですが、
その手のひらに乗りそうな子猫を

追い出すことは
できませんでした。

衰弱しているようにも、
見えました。

聞くと、
次女の学校の鶏小屋の中に、

捨てられていたそうです。
次女は当番で鶏小屋に入り、

見つけて
連れて帰ったそうです。

そして、
3人で知恵を絞り、

牛乳をお皿に入れて、
ママに内緒で飼おう。と、

決めたそうです。
何を言ってんの!

飼いませんよ!!
パパに言うから!

が、いけませんでした。
主人は、母親似の大の猫好きです。

『そんな勝手に拾ってきたら
ダメだろう』

と、言いながら、
猫たちを膝に入れ、

次の日には、
猫のトイレと餌入れを

買ってきました。
『ちょっとー何買ってんのよ』

と、
私は怒りましたが、

子猫は類まれな可愛さがあり、

次の日動物病院に連れて行き、
生後2ヶ月と、言われました。

で、
結局、マンションなのに

猫を飼うことになり、
でも私は全く触ることも出来ず、

子猫から逃げる日々。
だって、

すんごい
すばしっこくて、

私の悲鳴は
止まりませんでした。

でも気がつくと、
3人の娘たちは家を出て独立し、

家には、
猫2匹と主人と私。

そして、
その猫たちも長生きしましたが、

逝きました。
でも、

その猫たちは
今も家にいて、

時折、
ニャアと鳴くように思います。

多分、
私の人生で最初で最後の

愛猫たちです。

TTMゆいの中野むつみでした。