手相に出るほどのお節介?!

TTMゆいの中野むつみです。

私は手相に出るほどの
お節介らしい。

あれは何年前だったかな
大好きな友人廣澤克美さんの

変わったセミナーに
参加した時のことだ。

セミナーの内容は
お片付けの基本、

みたいな感じだったが、
このセミナーには、

手相とタロット占いが
ついていた。

どうも
片付けができるかどうかとも

関係があるらしい。
で、

その時の手相の先生に言われたのが、
『すごいお節介!

それに人の話は聞かないから
廣澤さんのいうことも聞かないですよ〜』

即座に廣澤さんが
当たってる!と、

大笑いをしていたが、
本当に当たっている。

私の出逢いの多くは
このお節介から始まっている気がする。

例えば、
先週の土曜日のことだ。

私は小樽で用事を済ませ、
夕方の5時前ごろ

小樽駅にむかって歩いていた。
ふと前を見ると、

薄いブルーの着物を着た若い女性が
歩いていた。

あら、珍しい。

でも着物の着方は
自己流今風のようだった。

彼女は私の視線を感じたのか
こちらを見て声をかけてきた。

『あの〜私の着物の着方、
変なところはないですか』

え?!
と思ったが、

一応確認したら、
草履が冬草履だった。

『草履は夏用じゃないと。。。。』
彼女は困った顔をした。

あれ?
『日本人ではないのですか』

彼女は頷いた。
これから札幌の花火大会に行くと言う。

『それだったら、
札幌駅の地下に

着物のリサイクルショップがあるから、
連れてってあげるわ。

格安で草履が買えるはず!』
彼女は頷いて

そこから短いけれど
彼女と私の小さな旅が始まった。

彼女の名前は
ズーング?

何せベトナムの発音は
わからない。

日本の文化が大好きで
ベトナムから留学してきたと言う。

そしたら、
下宿先の大家さんの知り合いのお婆さんに

沢山の着物を貰ったのだそうだ。
彼女はその着物を

YouTubeを見て
一人で着たそうだ。

帯枕や帯板を使っていないのに
上手に帯らしくなっていた。

車内で楽しく語らっているうちに、
あっという間に電車は札幌に着いた。

彼女は、
『お金、おろしてきます!』

とATM駆け込んだ。
一生懸命に働き、

貯めたお金なんだろうなと
思った。

着物リサイクルショップ
【和ものや傳】に着くと

彼女は、
『わあ!綺麗!』と

帯の棚に直ぐに向かった。
本当に着物が好きなようだ。

ベテランの店員さんが
ズーングさんの足に合う草履を探してくれた。

お店は、
とっても忙しそうだったけれど、

『もうちょっと待ってくれたら
着付け、しますよ。』

と、言ってくれた。
良かった!

帯枕と帯板も買って
ズーングさんは

着付けを待っていた。
そして、

お店が少し落ち着いた頃、
彼女は着付けをし直してもらい、

美しい姿を私の前に
見せてくれた。

なんと可愛い!

私とズーングさんは
地下鉄真駒内駅まで一緒に行った。

ズーングさんのお祖母さんは
70歳だそうだから、

私にとっては
孫に近いか。

ちょっと声をかけただけで
私はベトナム人の

友人を得た。
日本が大好きで、

日本の着物が大好きなズーングさん。

だから、
お節介はやめられない。

そして、
協力してくれた和ものや傳さん、

ありがとうございました!

TTMゆいの中野むつみでした。