まちづくりの一歩は

TTMゆいの中野むつみです。

私が小樽のまちづくりに関わり出して
10年近く経つ。

ある日、
小樽は宝の山だ!

と、
突然気がつき、

無我夢中で仲間を探し、
そしたら神様が

いろいろな方を結びつけてくれて、
2012年11月に、

NPO法人小樽民家再生プロジェクトを
立ち上げた。

宝の山だ!と閃いてから、
1年と2ヶ月が経っていた。

事業の中心は、

小樽の魅力ある古い建物の所有者と
そこを使いたい方たちを結びつけること。

絶対うまく行くと思ったけれど、
どこに所有者がいて、

どこに使いたい人がいるのか、
全く分からず、

NPOの会議はいつも
理念的な話に終わっていた。

そんな時、
仲間の川嶋さんはいつも、

怒って悲しんだ。
『今日もまた、古い家が壊された。』

川嶋さんは小樽のUターン組だ。
出て行ってから小樽の魅力に気がつき、

NPOの仲間になった。

さて、どうする?
今度は場所を変えて考えよう。

ある日の会議を
手宮線沿いの有名な古民家カフェでやった。

何かいい案が浮かぶかもしれない。
2階の狭いけど落ち着く空間で

ジャズを聴きながら
みんなで話した。

仲間の八和田さんが言った。
『相談会をしませんか?』

え?
相談会?どうやって市民に知らせるの?

ここからが
我らが仲間の本領発揮だった。

FMおたるに頼もう!
中野さん、話してきて。

道新小樽支社で記事にして貰おう!
あ、俺、頼みに行く!

チラシを撒こう!
町内会には俺が行く!

場所は、、
などなど、

あっという間に
相談会は実現した。

でも、
誰が来るのだろうか?

不安の中始まった相談会。
だったが、

何と、
8組の方が来てくれた。

圧倒的に
使いたい方だったが、

中には小樽の名物、
三角屋根の持ち主の方もおられた。

その後、
相談会は続いているが、

1回目のマッチング成功事例が
健康応援社さん。

社長の小林さんは、
高齢者がデイサービスに行くのではなく、

いつまでも元気でいられるような
場所を作りたい!との思いで、

小樽での拠点を
探しておられたのだ。

私は今でも覚えている。
相談会にみえて、

真剣にお話をされる小林さんの姿を。

今日は、
その健康応援社の設立10周年祝賀会が

旧青山別邸で行われ、
私も参加予定だ。


このNPOは昨年、代表のバトンを
小樽在住の石井さんに渡した。

とっかかりは
よそのもの私。

でも、
丸9年経って、

活動の中身が深くなり、
代表は地元の人の方がより良いことが

できるようになってきていた。
私は今、

NPOのただの会員として、
色々活動を支えている。

私はこの10年で学んだことがある。
それは、『全ては歴史の中でつくられる。』

石井さんに教えて貰った。
さあ、小樽での学びをもとに、

これからも
日本中のまちづくりに

関わりたいと思っている。
お節介おばさん出動だ!

TTMゆいの中野むつみでした。