朝日を見ながら

TTMゆいの中野むつみです。

人生って
本当に面白い。

私は、昔看護婦をしており、
14年くらい働いた。

自分で言うのもなんですが、
いわゆるできる看護婦で、

できるお医者様方からは可愛がられ、
そうでない方たちからは疎まれていた。

まあ
生意気だったのだ。

病は気からなんて嘘っぱち!
病は、

外部環境と生活習慣から生まれ、
気持ちは関係ない!

魂なんて存在しない!
と、思っていたが、

その割には、

患者さんが亡くなって
霊安室に一人で行くのが怖かった。

それが、
看護婦を辞め

畑違いの仕事につき、
お付き合いする方々も変わり、

世界がどんどん広がっていくにつれ、

病は気から
は、当たっていると

気がついた。
それは、気のせい  とは違う。

思い悩むと
気の回りが悪くなり

病を産む。
自分自身でも体験をした。

私の場合、
内科的一病息災の時も

整形的一病息災の時も、
救いの手が現れて

今も元気でいられるだけだ。

【気】の存在以外に
私が今は信じることができるのは、

心は繋がっている。
と言うことだ。

よく以心伝心とか
言うじゃないですか?

あれですよ。
そして、

誰かのことを心配していると
そのことが相手に伝わって

生きる力が
その人に生まれる。

も、
色々あって

信じるようになった。

我が家の居間の
私の机に座ると

アパホテルの
沢山の窓が見える。

今、多くの方が
簡易入院されているホテルだ。

その窓を見て見ないふりをするか、
早くお元気に!

と思うかは、
大きな違いなのだと

近頃思う。
そして、

そう思った時から、
『お掃除の皆さんも大変だろうな』

とか、
『ベッドメイキングはどうしているのかな』

とか、
色々な心配というか

思いが
出てくるようになった。

知らない人たちに向かっての
思いだけど、

そーいうのが
大事なんだろうな。

と、思うようになった。

そしたら急に
亡くなった義母が作った紙人形を

飾りたくなった。
義母は器用で優しい人で

駒子の紙人形の先生だった。

沢山の人形を作ってくれたけれど、
飾っていたのは

いつも同じもの、
うちの3人の娘たちの人形。

3人の特徴をよく表していて
大好きなのだが、

今回
久しぶりに飾ったのは

アイヌの男女を表したものだ。
貰ったときは何も感じなかったのに、

今見てみると
なんと深い表現だろうか。

写真に撮ったが
角度で寂しさが出たり

喜びや愛情の深さが
見えたりする。

まるで
ユーカラ織のような衣装も

青なのに
冬の季節に違和感がない。

私もやっと、
義母の心を少しは理解できる年齢に

なれたようだ。

誰かを心配して
心を寄せると

それは必ず
その人の力になっていく。

だから
お節介は続けようと

思った朝だった。

TTMゆいの中野むつみでした。